2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 山田流斜め棒銀の裏技 | トップページ | FLASHを使ってみました »

2012年4月14日 (土)

旋頭歌

 万葉集は現在は巻第十二を読んでいます。巻第十二は巻第十一と併せて全編相聞歌(恋歌)で、なかなか面白いものです。
さて、今日は「旋頭歌せどうか」という形式の和歌について書きたいと思います。旋頭歌は五七七五七七の六句から成るもので、知名度は結構低いものと思われます。奈良時代が最盛期だったようで、古今和歌集以降の勅撰和歌集には殆ど収められていないそうです。発生は、片歌(五七七)による問答からだそうで、実際に上三句と下三句で語り手が異なる作品が、万葉集中にも多く見られます。例えば7一二七五です。

住吉の小田をだを刈らす子やっこかも無き 奴あれど妹が御為みため私田わたくしだ刈る
上三句で「住吉の小田を刈っていらっしゃる方よ、奴隷をお持ちでないのですか?」と問い、下三句では問われた者が「奴は持っているけど愛しい人の御為に(妹の)私田を自ら刈っているのです」と答えていますね。括弧に「妹の」としたのは手元の古い本の解釈です。
 また、第三句と第六句が共通のものもあります。例えば8一六一〇です。

丹生にふ女王おほきみ、大宰そち大伴まへつきみに贈る歌一首
高円たかまとの秋の野の瞿麦なでしこの花 うらわかみ人のかざしし瞿麦の花
歌だけ見れば、「瞿麦の花」が女性を譬えていることは何となくわかりますが、歌意は色々な解釈ができるのではないかと素人ながら思います。しかし、この歌には題詞が付いています。それによると女性から男性に贈った歌ということですから、丹生女王が若き日に大伴卿(旅人)に愛されたことを懐かしんだ歌、というような解釈をされているようです。また、この第三句第六句共通タイプには、謡われたと考えられるものもあるそうです。
 最後に上に挙げたどちらのタイプでもありませんが、面白い旋頭歌を。
山上おみ憶良、秋の野の花を詠む歌二首
秋の野に咲きたる花を および折りかき数ふれば 七種の花 其の一
萩の花 尾花葛花瞿麦の花 女郎花また藤袴朝顔の花 其の二
尾花はススキで、朝顔と言っているのは桔梗のことらしいです。憶良は旋頭歌で詠みましたが、現代では「萩すすき桔梗撫子女郎花葛藤袴 秋の七草」のような感じで短歌の形式に詠むのが知られているような気がします。
 旋頭歌のリズムは私は結構好きなのですが、皆さんは如何でしょうか?

« 山田流斜め棒銀の裏技 | トップページ | FLASHを使ってみました »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1661201/44873039

この記事へのトラックバック一覧です: 旋頭歌:

« 山田流斜め棒銀の裏技 | トップページ | FLASHを使ってみました »